2026年夏の甲子園では、春夏の全国大会を通じて初めて女性審判委員が正式に起用されました。
選ばれたのは、岩男香澄さん、佐藤加奈さん、松本京子さん、森田真紀さん、和田佳奈さんの5人です。
「最初にジャッジした女性は誰なの?」「なぜ2026年に起用された?」「これまで女性は甲子園で審判をしていなかったの?」と気になった方も多いですよね。
この記事では、女性審判員5人の名前や経歴、確認できている担当試合、起用に至った2024年からの流れまで分かりやすく整理します。
さらに、「甲子園初」という言葉の正確な意味や、2026年に初導入されたビデオ検証との関係も紹介します。
話題の「史上初」だけでなく、5人がどのような経験を積んで全国大会へたどり着いたのかまで、一緒に見ていきましょう。
甲子園の女性審判員は誰?2026年夏に5人が全国大会で初起用
2026年夏の甲子園では、春夏の全国大会を通じて初めて、5人の女性審判委員が正式に起用されました。
日本高等学校野球連盟が委嘱したのは、岩男香澄さん、佐藤加奈さん、松本京子さん、森田真紀さん、和田佳奈さんの5人です。
まずは「誰が女性審判員なのか」「最初に甲子園の全国大会でジャッジしたのは誰なのか」という、検索した人が最も知りたいポイントから見ていきましょう。
女性審判員5人の名前・所属・経歴を一覧で紹介
日本高野連の公式発表によると、第108回全国高等学校野球選手権大会で委嘱された女性審判委員は次の5人です。
| 氏名 | 所属 | 確認できる主な経験・特徴 |
|---|---|---|
| 岩男香澄さん | 神奈川県高等学校野球連盟 | 女子硬式野球の選手経験があり、全日本野球協会の国際審判員関連資料にも名前が掲載 |
| 佐藤加奈さん | 埼玉県高等学校野球連盟 | 2018年から高校野球の審判委員を務め、U-18国際大会や高校女子硬式野球の全国大会を経験 |
| 松本京子さん | 佐賀県高等学校野球連盟 | 知人から誘われたことをきっかけに審判活動を開始したと報じられている |
| 森田真紀さん | 埼玉県高等学校野球連盟 | 2024年時点で高校野球の審判歴22年と日本高野連が紹介 |
| 和田佳奈さん | 栃木県高等学校野球連盟 | 女子野球アジアカップやU-12野球ワールドカップなど国際大会の審判経験を持つ |
5人は、単に「女性枠」として選ばれたわけではありません。
日本高野連は、性別ではなく適性に基づいて審判員を登用する考え方を示しており、それぞれが地域大会や講習会、国際大会などで経験を積んできました。
たとえば和田佳奈さんは、全日本野球協会の国際審判員一覧で、2019年の女子野球アジアカップ、2022年のU-12野球ワールドカップ、2023年の女子野球ワールドカップなどへの派遣歴が確認できます。
森田真紀さんについても、日本高野連は2024年の全国審判講習会の時点で、高校野球審判歴22年と紹介しています。
つまり、2026年に突然5人の女性が甲子園へ抜てきされたというより、各地で審判経験を重ねてきた人たちが全国大会の舞台に進んだ、と捉えるのが正確です。
なお、日本高野連の発表では、都道府県高野連から派遣される審判委員を除く46人に委嘱し、そのうち5人が女性とされています。
出典:日本高等学校野球連盟「第108回全国高校野球選手権大会 第2回運営委員会審議結果」
出典:日本高等学校野球連盟「全国審判講習会を開催 女性の審判委員7人が初参加」
最初にジャッジした女性は森田真紀さん
報道で確認されている範囲では、甲子園の春夏全国大会で最初にグラウンドへ立った女性審判員は、森田真紀さんです。
毎日新聞によると、森田真紀さんは2026年8月5日の第108回全国高等学校野球選手権大会の開幕試合「札幌日大―仙台育英」で二塁塁審を務めました。
女性が全国高校野球選手権大会の審判を担当する初のケースとして報じられています。
二塁塁審は、二塁付近のタッチプレーやフォースプレーなどを判定する役割を担います。
選手が一瞬のタイミングでベースへ滑り込み、野手のタッチとどちらが早かったかを見極める場面もあるため、まさに試合の流れを左右する判断を任されるポジションです。
森田真紀さんは長年にわたって高校野球の審判を続けてきた実績があり、その積み重ねの先に全国大会での担当が実現した形です。
ここで注意したいのが、「女性が甲子園球場で審判をしたのは2026年が初」という意味ではないことです。
2025年5月には、日本高野連主催の「春の軟式交流試合 in 甲子園」で、すでに女性審判委員7人が甲子園球場のグラウンドで審判を担当しています。
そのため、2026年の「初」は、正確には選抜高校野球大会と全国高校野球選手権大会という春夏の甲子園全国大会で、女性審判委員が初めて起用されたという意味です。
この違いを押さえておくと、「2025年にも女性審判が甲子園にいたのでは」という情報と矛盾せず理解できます。
出典:毎日新聞「夏の甲子園に女性審判が初登場 教諭で2児の母 開幕試合の塁審」
出典:日本高等学校野球連盟「全国高校軟式野球選手権大会70回記念 春の軟式交流試合 in 甲子園 開催」
甲子園の女性審判員5人はどんな人?審判を始めたきっかけと実績
2026年夏の甲子園で起用された5人の女性審判員は、それぞれ異なるきっかけから審判の道へ進んできました。
野球経験者だけでなく、学校現場やマネジャー経験をきっかけに審判を始めた人もおり、歩んできた道はさまざまです。
共通しているのは、全国大会に起用されるまで各地の高校野球や国際大会などで経験を積み重ねてきたことです。
| 氏名 | 審判を始めた主なきっかけ | 確認できる主な経験 |
|---|---|---|
| 岩男香澄さん | 父親が審判員だったことなどがきっかけと報じられている | 女子硬式野球の選手経験、国際審判員関連資料への掲載 |
| 佐藤加奈さん | 野球部顧問時代に先輩から勧められたと報じられている | 高校野球、U-18国際大会、高校女子硬式野球全国大会 |
| 松本京子さん | 知人から誘われたことがきっかけと報じられている | 佐賀県高等学校野球連盟の審判委員として活動 |
| 森田真紀さん | 勤務先の野球部を支える目的で始めたと報じられている | 2024年時点で高校野球審判歴22年 |
| 和田佳奈さん | 高校野球のマネジャー時代に声を掛けられたと報じられている | 女子野球アジアカップ、U-12野球ワールドカップなど |
岩男香澄さん・佐藤加奈さん・松本京子さんの経歴
岩男香澄さんは、神奈川県高等学校野球連盟に所属する審判委員です。
報道によると、岩男香澄さんは父親が審判員だったことから審判を身近に感じており、自身が高校野球を離れたことをきっかけに審判活動を始めたとされています。
神奈川新聞系の記事では、岩男香澄さんは蒲田女子高校の女子硬式野球部でプレーし、高校2年春に全国高校女子硬式野球選抜大会で優勝した経験があると報じられています。
同記事では、2026年7月時点で看護師として働きながら審判活動を続けているとも紹介されています。
選手としてグラウンドに立った経験を持ちながら、今度は判定する側として高校野球を支えているわけです。
佐藤加奈さんは、埼玉県高等学校野球連盟に所属しています。
日本高野連によると、佐藤加奈さんは2018年夏に高校野球の審判委員となり、U-18の国際大会や高校女子硬式野球の全国大会でも審判を経験しています。
審判を始めたきっかけについては、野球部顧問を務めていた際に先輩から勧められたと報じられています。
佐藤加奈さんは甲子園で突然大舞台を任されたのではなく、高校野球と女子野球、さらに国際大会まで複数の舞台で経験を重ねてきた審判員です。
松本京子さんは、佐賀県高等学校野球連盟に所属する審判委員です。
日刊スポーツが紹介した本人コメントによると、松本京子さんは知人から誘われたことをきっかけに審判へ興味を持ったとされています。
2026年夏には全国大会の女性審判委員5人の一人として正式に委嘱されました。
審判になる道は、必ずしも選手として長い実績を持つ人だけに開かれているわけではないことが分かります。
出典:日本高等学校野球連盟「全国審判講習会を開催 女性の審判委員7人が初参加」
出典:神奈川新聞系「今夏甲子園に初の女性審判5人 神奈川から岩男香澄さん」
森田真紀さん・和田佳奈さんの経歴
森田真紀さんは、埼玉県高等学校野球連盟に所属しています。
日本高野連は2024年の全国審判講習会の記事で、森田真紀さんについて当時すでに高校野球審判歴22年と紹介しています。
審判を始めた理由については、勤務先の学校で野球部員が少なく、練習や練習試合を支えるためだったと報じられています。
「審判になること」そのものが最初の目的だったというより、野球部を支えようとしたことから活動が始まり、長いキャリアにつながった形です。
そして2026年8月5日には、報道で確認されている範囲で、女性として最初に夏の甲子園全国大会の審判を担当しました。
和田佳奈さんは、栃木県高等学校野球連盟に所属する審判委員です。
報道によると、和田佳奈さんは高校野球のマネジャーをしていたころ、当時の審判部長から声を掛けられたことをきっかけに審判を始めたとされています。
和田佳奈さんの大きな特徴は、国際大会での審判経験を公式資料から確認できることです。
全日本野球協会の国際審判員一覧には、2019年の第2回BFA女子野球アジアカップ、2022年の第6回WBSC U-12野球ワールドカップ、2023年の第9回WBSC女子野球ワールドカップ・グループBなどへの派遣歴が掲載されています。
国内大会だけを経験してきたのではなく、異なる国や地域の選手が集まる試合でも判定を担ってきたことになります。
5人の経歴を見ると、2026年夏の女性審判員起用は「女性を初めて採用した」という話だけではなく、経験を積んできた審判員に全国大会への道が開かれた出来事だと分かります。
5人が審判を始めた理由も、家族の影響、学校現場、知人からの誘い、マネジャー経験など実にさまざまです。
まるで野球への入り口が選手だけではないように、高校野球を支える道にもいくつもの入口があることを示しています。
出典:日本高等学校野球連盟「全国審判講習会を開催 女性の審判委員7人が初参加」
なぜ甲子園で女性審判員が起用された?2026年に実現した理由
2026年夏の甲子園で女性審判員が初めて起用された背景には、単に「女性にも機会を広げる」という理由だけではありません。
日本高野連は、性別ではなく適性を重視した登用や、高校野球を支える人材の裾野を広げること、次世代へ新たな選択肢を示すことなどを理由として示しています。
さらに重要なのは、2026年に突然方針が変わったのではなく、2024年から講習、2025年に甲子園での実戦、2026年に全国大会起用という段階を踏んでいたことです。
性別ではなく適性を重視し、審判の担い手を広げるため
日本高野連が示している大きな考え方は、性別にとらわれず、審判員としての適性に基づいて人材を登用することです。
つまり、「女性だから起用する」というより、必要な経験や技術を持つ人が性別にかかわらず全国大会を担当できる環境へ近づける取り組みと考えると分かりやすいです。
日本高野連は、女性審判員の登用について、多様な人材が活躍できる環境を整えることや、競技の価値向上、次世代へのメッセージにつなげる趣旨を示しています。
一方で、もう一つ見逃せないのが高校野球を支える人材の確保という視点です。
Full-Countの報道によると、日本高野連の尾崎泰輔審判規則委員長は、人口減少によって選手だけでなく、連盟関係者や審判員も減少していく問題に直面しているという趣旨の説明をしています。
審判員は、試合を成立させるために欠かせない存在です。
どれだけ選手や球場がそろっていても、適切に判定できる審判員が不足すれば、大会運営そのものが難しくなります。
たとえるなら、電車の利用者だけでなく、運転士や駅員もそろって初めて鉄道が動くのと同じです。
高校野球でも、プレーする選手だけでなく、それを支える人材まで含めて次の世代を確保する必要があります。
| 起用の背景 | 内容 |
|---|---|
| 適性を重視した登用 | 性別ではなく、審判員としての能力や経験を基準に人材を登用する |
| 人材の裾野を拡大 | 男性だけに限定せず、高校野球を支える担い手を広げる |
| 競技の発展 | 多様な人材が関わることで高校野球を持続的に支える |
| 次世代へのメッセージ | 女性にも審判員という進路や関わり方があることを示す |
特に注意したいのは、「女性審判員の起用=審判員不足だけが理由」と単純化しないことです。
日本高野連が公式に示しているのは、適性に基づく登用や競技の価値向上、次世代へのメッセージなど複数の目的です。
そのうえで、報道では将来の担い手減少という課題も背景の一つとして説明されています。
出典:日本高等学校野球連盟「第108回全国高校野球選手権大会 第2回運営委員会審議結果」
出典:Full-Count「甲子園で初起用の女性審判員 今夏採用の理由」
2024年の講習会から2025年の甲子園実戦を経て正式起用へ
女性審判員の全国大会起用は、2026年になって突然決まったわけではありません。
日本高野連の公式情報を時系列で追うと、2024年の全国講習会、2025年の甲子園での実戦、2026年の全国大会正式起用という3段階で進んできたことが分かります。
| 時期 | 主な動き | ポイント |
|---|---|---|
| 2024年4月 | 全国審判講習会に女性審判委員7人が初参加 | 全国レベルの講習へ女性審判員が参加する段階へ進んだ |
| 2025年5月 | 「春の軟式交流試合 in 甲子園」で女性審判委員が実戦を担当 | 甲子園球場のグラウンドで実際の試合を経験した |
| 2026年4月 | 夏の全国大会に女性審判委員5人を委嘱することを正式決定 | 春夏の甲子園全国大会で初の女性審判員起用が決定した |
| 2026年5月 | 委嘱された女性5人のうち4人が全国審判講習会に参加 | 全国大会を前に実技や座学による研修を受けた |
| 2026年8月 | 女性審判員が夏の全国大会で実際に試合を担当 | 長期間の育成と経験の積み重ねが本大会起用につながった |
最初の大きな節目は、2024年4月の全国審判講習会です。
日本高野連によると、この講習会には女性審判委員7人が初めて参加しました。
当時、都道府県高野連に登録されていた女性審判委員は全国で約20人とされています。
つまり、女性審判員そのものが2026年に突然現れたわけではなく、すでに各地域で高校野球の試合を支えていた人たちがいました。
次の段階が、2025年5月の「春の軟式交流試合 in 甲子園」です。
この試合では、女性審判委員7人を含む12人が3つのクルーに分かれ、それぞれ3イニングずつ審判を担当しました。
全国大会ではありませんが、甲子園球場という本番に近い環境で実際の試合を経験する機会になりました。
さらに2026年4月17日、日本高野連は夏の第108回全国高等学校野球選手権大会で、女性審判委員5人を委嘱することを正式に決定しました。
その後の2026年5月には、今回委嘱された女性5人のうち4人が甲子園で行われた全国審判講習会に参加しています。
47都道府県から集まった受講生48人とともに、実技や座学による研修を受けました。
この流れを見ると、2026年の起用を「話題づくりのために突然5人を選んだ」と捉えるのは適切ではありません。
講習で技術を磨き、甲子園で実戦を経験し、さらに全国大会前の研修を経て本番へ進むという、段階的な準備が行われていました。
まるで選手が地方大会から経験を重ねて甲子園へ進むように、審判員側にも経験を積み上げるプロセスがあったわけです。
2026年の女性審判員初起用は、一日で生まれた変化ではなく、少なくとも2024年から積み重ねられてきた取り組みの到達点の一つと整理できます。
出典:日本高等学校野球連盟「全国審判講習会を開催 女性の審判委員7人が初参加」
出典:日本高等学校野球連盟「全国高校軟式野球選手権大会70回記念 春の軟式交流試合 in 甲子園 開催」
出典:日本高等学校野球連盟「第108回全国高校野球選手権大会 第2回運営委員会審議結果」
2026年夏の甲子園で女性審判員はどの試合を担当した?
2026年夏の甲子園では、開幕から女性審判員が実際にグラウンドへ立っています。
2026年8月7日終了時点の調査では、森田真紀さん、松本京子さん、佐藤加奈さんの担当試合を報道から確認できました。
確認できている3人はいずれも二塁塁審を担当しており、森田真紀さんは開幕戦で春夏の全国大会における女性初の審判担当となりました。
森田真紀さん・松本京子さん・佐藤加奈さんの確認済み担当試合
報道で確認できる女性審判員の担当試合を時系列で整理すると、次のようになります。
| 日付 | 女性審判員 | 試合 | 担当 |
|---|---|---|---|
| 2026年8月5日 | 森田真紀さん | 札幌日大―仙台育英 | 二塁塁審 |
| 2026年8月6日 | 松本京子さん | 聖隷クリストファー―佐野日大 | 二塁塁審 |
| 2026年8月7日 | 佐藤加奈さん | 立命館宇治―有明 | 二塁塁審 |
最初に登場したのは、埼玉県高等学校野球連盟の森田真紀さんです。
毎日新聞によると、森田真紀さんは2026年8月5日の開幕試合「札幌日大―仙台育英」で二塁塁審を務めました。
春夏の甲子園全国大会で女性が審判を担当する初の事例として報じられています。
翌8月6日には、佐賀県高等学校野球連盟の松本京子さんが「聖隷クリストファー―佐野日大」で二塁塁審を担当したことが、毎日新聞の写真特集で確認できます。
さらに8月7日には、埼玉県高等学校野球連盟の佐藤加奈さんが「立命館宇治―有明」で二塁塁審を務めました。
開幕から3日続けて異なる女性審判員の担当が報じられており、女性審判員の起用が象徴的な一試合だけで終わっていないことが分かります。
ただし、2026年8月7日終了時点の調査範囲では、岩男香澄さんと和田佳奈さんの今大会における具体的な担当試合を信頼できる情報から確定できていません。
これは「岩男香澄さんと和田佳奈さんがまだ担当していない」という意味ではなく、今回確認した資料だけでは担当状況を断定できないという意味です。
今後の担当試合数や5人全員の完全な担当一覧についても、確認できた事実と未確認情報を分けて見る必要があります。
また、確認できた3人がいずれも二塁塁審だったからといって、女性審判員は塁審しか担当できないと考えるのも適切ではありません。
今回の調査では、「女性だから塁審のみ」とする日本高野連の公式ルールは確認できませんでした。
女性審判員の担当ポジションに性別による制限があるとは断定しないようにしましょう。
出典:毎日新聞「夏の甲子園に女性審判が初登場 教諭で2児の母 開幕試合の塁審」
出典:毎日新聞「108回目の夏の大会で初、甲子園で躍動する女性審判たち」
出典:毎日新聞「正しい判定を選手に返す 塁審務めた佐藤さん 夏の甲子園」
女性審判員が担当する中で大会初のビデオ検証も実施
佐藤加奈さんが二塁塁審を務めた2026年8月7日の「立命館宇治―有明」では、もう一つ2026年大会を象徴する出来事がありました。
この試合で、2026年夏から導入されたビデオ検証が大会で初めて実施され、佐藤加奈さんも審判団の一員としてその場に立ち会いました。
日本高野連は、第108回全国高等学校野球選手権大会から全国大会でビデオ検証を採用しています。
ビデオ検証とは、対象となる判定について映像を確認し、より正確な判定につなげる仕組みです。
日本高野連が公表した制度では、各チームは9イニング中1回、対象となる判定について監督から検証を求めることができます。
| 2026年夏の甲子園で始まったこと | 内容 |
|---|---|
| 女性審判員の全国大会起用 | 春夏の甲子園全国大会を通じて初めて女性審判委員5人を委嘱 |
| ビデオ検証 | 全国大会で初めて映像を使った判定確認制度を導入 |
| 二つの初が交差した試合 | 佐藤加奈さんが担当した8月7日の立命館宇治―有明戦で大会初のビデオ検証を実施 |
女性審判員の起用とビデオ検証は、直接同じ目的で導入された制度ではありません。
ただし、どちらも2026年の甲子園で初めて実現したという点では共通しています。
一方は、誰が審判を担うのかという人材面の変化です。
もう一方は、どのように正しい判定へ近づけるのかという制度面の変化です。
長い歴史を持つ甲子園でも、人材と判定制度の両面で新しい仕組みが導入されていることが分かります。
女性審判員が活躍する大会で初のビデオ検証も実施されたことは、2026年夏が甲子園の審判をめぐる大きな転換点の一つだったことを象徴する出来事といえるでしょう。
出典:日本高等学校野球連盟「大学及び高校野球におけるビデオ検証に関する特別規則」
まとめ|甲子園の女性審判員5人と2026年の初起用を振り返る
2026年夏の第108回全国高等学校野球選手権大会では、春夏の甲子園全国大会を通じて初めて女性審判委員が正式に起用されました。
委嘱されたのは、岩男香澄さん、佐藤加奈さん、松本京子さん、森田真紀さん、和田佳奈さんの5人です。
今回のポイントは、女性審判員が突然甲子園に登場したのではなく、講習や実戦経験を積み重ねたうえで全国大会への起用につながったことです。
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 全国大会での初起用 | 2026年夏、春夏の甲子園全国大会を通じて女性審判委員が初めて正式起用された |
| 起用された人数 | 岩男香澄さん、佐藤加奈さん、松本京子さん、森田真紀さん、和田佳奈さんの5人 |
| 最初の担当 | 報道では、森田真紀さんが8月5日の開幕試合で二塁塁審を務めたことが確認されている |
| 起用までの流れ | 2024年の全国審判講習会、2025年の甲子園での実戦などを経て2026年の全国大会起用へ進んだ |
| 起用の背景 | 性別ではなく適性を重視した登用、多様な担い手の確保、競技の発展や次世代へのメッセージなどが示されている |
特に覚えておきたいのは、2026年が「女性が初めて甲子園球場で審判をした年」ではないことです。
2025年には「春の軟式交流試合 in 甲子園」で女性審判委員がすでに甲子園球場の試合を担当しています。
2026年の「初」は、選抜高校野球大会と全国高校野球選手権大会という春夏の全国大会で女性審判委員が起用されたことを指します。
また、2026年夏の大会ではビデオ検証も全国大会で初めて導入されました。
佐藤加奈さんが二塁塁審を務めた8月7日の立命館宇治―有明戦では、大会初のビデオ検証が行われたと報じられています。
女性審判員の登用という人材面の変化と、ビデオ検証という判定制度の変化が同じ大会で始まったことになります。
一方で、2026年8月7日終了時点の調査では、5人全員の大会中の担当試合や今後の担当ポジションまで確定できる公式情報は確認できていません。
確認できている担当が二塁塁審に集中しているからといって、女性は塁審だけを担当するという公式ルールがあるわけでもありません。
今後の担当状況については、新しい情報を確認しながら事実と推測を分けて見ることが大切です。
甲子園の女性審判員起用は、単なる「史上初」という話題ではなく、経験と適性を持つ人が性別にかかわらず高校野球を支えられる環境へ進む一歩といえるでしょう。
出典:日本高等学校野球連盟「第108回全国高校野球選手権大会 第2回運営委員会審議結果」
出典:日本高等学校野球連盟「全国審判講習会を開催 女性の審判委員7人が初参加」
出典:日本高等学校野球連盟「全国高校軟式野球選手権大会70回記念 春の軟式交流試合 in 甲子園 開催」
出典:毎日新聞「夏の甲子園に女性審判が初登場 教諭で2児の母 開幕試合の塁審」
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